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CATEGORY :「家づくりコラム」に関連する記事一覧

暮らしに適した広さ

こんにちは、ディレクトです。

土地の購入から考えていらっしゃるお客さまから、「住宅を建てる時は、どのくらいの広さが必要ですか?」と聞かれることがあります。

たしかに、理想の家を建てるための広さを悩まれる方は多いです。

ディレクトで建築されるお施主さまの平均的な建坪は、20坪前後~35坪半ばが多いでしょうか。

しかし、広ければその分予算がかかりますし、広ければ暮らしが豊かになるかというのも違う気がします。

ご家族の暮らしに適した広さとは?

これには、いつも頭を悩ませながら設計をしています。

数学のように、誰にでも当てはまる「正解」があるとよいのですが、お客さまお一人おひとりのご予算や暮らし方、理想とするものが違うので簡単にはいきません。

ディレクトがご提案をする時に大切にしているのは、「広さ」よりも「暮らし方」。

お話しをじっくり聞いて、理想の暮らし方が叶えられる家を考えます。

よりシンプルに、無駄をなくして、その分の費用をよりお客さまが望む暮らし(内装・家具・インテリアなど)に使っていただこうという考え方です。

予算的に土地が少し小さいと感じられる場所でも、必要のないスペースは省き、必要なスペースをしっかり確保するので、「思っていた以上に広い空間に感じられる」とおっしゃっていただくことも多いです。

暮らしに適した広さ」は、私たち設計士とお客さまの“対話”の中から生まれます。

面積の大きさにこだわるのではなく、心豊かに暮らせる住空間に焦点を置いて家づくりを進めてみてください。

適切な収納

こんにちは、ディレクトです。

先日、冬物衣類を出すついでに収納の中の物を整理してみました。

クローゼットや収納を開けて、改めて物を出してみると、こんなにも着ない・使わない物があったのかと驚きました。

最近は、物をあまり持たない「ミニマリスト」志向の方が増えていますが、「収納はできるだけ多く」というご要望は少なくありません。

建築業界では、理想的な収納量は「床面積の1割」と言われています。

これは、家族構成や所有物が多い人にとっては、少ないと感じる量だと思います。

しかし、収納が多いと居住スペースが狭くなるので、収納はたくさんあればよいものでもなく、ご家族に合った「適量」を考えなければなりません。

適切な量の収納」を作れるのも、注文住宅のメリットです。

お施主さまが「ちょうどよい」「使いやすい」と感じられるものを設計士と一緒に考えていくのが良いと思います。

アウトドアが好きな方なら玄関に大きめの収納を、洋服が好きな方ならクローゼットを大きめにするなど、生活スタイルに合わせてお施主さまが求める「使い方」「大きさ」「」「デザイン」などを、お話の中から感じ取って計画しています。

適切な収納量に“正解”はありません。

「収納数」は増やせなくても、1つの収納で「収納量」を増やすこともできます。

1段を2段の収納にしたり、可動棚にして使う時期に合わせて変化させられるようにしたり

効率の良い棚を考えられるのも、収納計画のおもしろさではないでしょうか。

自然光があふれる空間

こんにちは、ディレクトです。

住宅設計をする時に心がけていることのひとつに、「光の明るさ」があります。

明るい空間」と言っても、お客さまが求める「光の強さ」はそれぞれ異なります。

自然光がたっぷり注がれるリビングにしたい

柔らかな光を感じられる住空間を作りたい

など、家づくりをする時に、住まいにどのような「明るさ」を求められるでしょうか?

こちらは、先日内見会を開催した住宅です。

LDKには、中庭に向かった「大きな窓」を設計しました。

暖かな自然の光を豊かに取り込み、日中に照明を付けなくてもよいほど室内全体が明るくなりました。

自然光は、圧迫感をなくして空間を広く見せる効果もあります。

このような柔らかな光は、心も穏やかに整えてくれそうです。

少し前までは、「大きな窓は熱が逃げる」という理由で、窓は小さめに作られていましたが、断熱性能の向上により、大きな窓もデザインできるようになりました。

それによって、よりお施主さまの求める「明るさ」を叶えられるようになったと感じています。

しかし、だからといって、「大きな窓の計画=快適な空間」かというと、そう簡単ではありません。

外からの視線が集まる正面や直射日光が入る方角はなるべく避けて計画する。

予算や立地条件で直射日光が入ってしまう場合は、軒を出すことで光の強さを和らげる。

このように、プライバシーや光の強さなどを考慮することが必要です。

他にも、採光あふれる住空間を作る工夫には、いろいろなアイデアがあります。

例えば、壁半分をあえてガラスにすれば、光がより遠く家の隅々まで届きます。

圧迫感も和らげてくれるので、より広く感じられるようになります。

北陸は、全国と比べて1年間の日照時間が少ない地域です。

だからこそ、心地よい住空間の設計には、明かりを取り込む工夫が必要だと思っています。

仕上げ材の種類

こんにちは、ディレクトです。

建築素材には、たくさんの種類があります。

ですから、選ぶ楽しさがある反面、一苦労することもあります。

お客さまの中にも、なかなか決められずに悩んでしまうという方もいらっしゃいます。

特に、内装の仕上げにどんな素材を選ぶかによって、室内の雰囲気も大きく変わってくるので、こだわって選びたいものです。

ディレクトでは、店舗併用住宅の経験を生かして、以前から主に店舗で使われるような仕上げ材も、一般住宅に取り入れてきました。

例えば、「モルタル」や「タイル」。

これらの素材は、水を吸収しにくい性質があるため、キッチンや造作洗面台など水回りの床や壁におすすめです。

無機質でクールな印象に仕上げたいといった場合に使用することが多いでしょうか。

他にも、仕上げ材として選ぶことが多いのが「メラミン化粧板」。

メラミン化粧板は、メラミン樹脂を含浸した素材を表面の仕上げ材に使用した合板のことです。

一見木材のようにも見えますが、とても硬く、耐熱性、耐水性、耐摩耗性などの特徴を備えた優れた素材。

キズが付きにくので、キッチンの天板や家具などに使われています。

また、天然木材ではないので、いくつもの色や柄から好きなものを選ぶこともでき、自分のイメージする空間を作りやすいメリットもあります。

他にも、まだまだたくさんの建築素材がありますが、どんな素材を選ぶにしても、気を付けているのが「流行に左右されない素材を選ぶ」ということ。

流行の柄、色、質感の素材を住宅で取り入れてしまうと、年数がたった時に飽きがきてしまうことがあります。

せっかくこだわって建てる家なのですから、長く好きと感じられる空間をご提案したいと考えています。

「住む」と「働く」が共存する家

こんにちは、ディレクトです。

コロナ禍による生活環境の変化で、今年ほど「住まいの在り方」について考えさせられたことはなかったかもしれません。

お客さまとお打ち合わせをしていても、例年以上に書斎やワークスペースにこだわりを持って計画される方が多いと感じています。

そうでなくても、情報機器の発達により個人が気軽に開業できたり、フリーランスのような「雇用されない働き方を選ぶ人が増え、住宅の一角に店舗や事務所スペースを構えたいというご相談も増えています。

多様で柔軟な働き方を選択できる現代は、「住むこと」と「働くこと」の境界線が薄れてきているのかもしれません。

店舗併用住宅」は、まさに「住む」と「働く」を共存させた住まいです。

ディレクトでは、創業当時から美容室やサロンを経営されるお客さまの「店舗併用住宅」を手掛けてきました。

店舗併用住宅を設計する場合、住宅のみを造るのとは違って専門的な知識が必要となります。

例えば、弊社の店舗案件で多い美容室併用住宅の場合、セット面との距離感、水圧、熱源の種類、明かり、配置、部材の耐久性、建築上の法規…など、挙げればきりがありませんが、経験がないとスムーズに進めることはできません。

「『住む』と『働く』のどちらも快適に過ごせる空間を作りたい」という、多くのお施主さまのご希望を実現できたのは、これまでの“経験の数”だと思います。

多くの失敗もありましたが、その経験の蓄えがあるからこそ、守りの設計・施工ではなく、お客さまのご希望を叶える「攻めのご提案」ができるのです。

店舗併用住宅設計の経験から、「住む」と「働く」を穏やかにすみ分けるには、「空間の距離感が大切だと考えます。

住居と店舗の距離感をより広く保った方が、気持ちの切り替えがしやすくなります。

例えば、1階が店舗で2階が居住空間の場合、接客中に子どもの足音などの生活音が気になることがあります。

特に、コロナ禍で自粛を余儀なくされた時や夏休みなど、家族が自宅に居る時間が増えれば増えるほどストレスを感じやすくなります

この改善案として考えられるのが、店舗は平屋にして、居住は廊下を隔てた場所に配置した設計など。

このような建物は、建築費としては少し高くなる傾向がありますが、家族の生活音や気配が気にならない「住みやすさ」が手に入ります。

店舗併用住宅のアイデアは、一般住宅設計のヒントにもなります。

家にいる時間が多くなった今こそ、居住空間も自分のスタイルに合った場所をデザインすることで、「住む」も「働く」もどちらも充実した生活を送ることができるのではないでしょうか。