COLUMN

適量適所の収納

こんにちは、ディレクトです。

先日開催した完成見学会で、あるお客さまが「収納が使いやすい場所に、丁度いい大きさで作られているのがいいですね」と言ってくださいました。
デザイン以外の設計の工夫にも気づいてくださったのが、とても嬉しかったです。

収納は、家の設計において最もライフスタイルが表れる場所ではないかと思っています。
暮らし方が違えば、収納の使い方や必要な場所、収納量も一人ひとり違って当然です。

「どこに作るのがよいのか?」
「どのような物をどれだけ収納したいのか?」

設計前に、お客さまの理想の暮らし方じっくりとヒアリングをすることでイメージを膨らませ、収納デザインひとつとっても、“新しい暮らし方や快適な生活空間を提案”することを意識しています。

ディレクトの収納計画の考え方は、「収納は使い勝手を考えて、適切な大きさで適所に作る」こと。
そして、「動線上にいかにさりげなく設けるか」です。

最近人気のファミリークロークであれば、1階の家事動線上に作るのが便利です。
洗面室、脱衣室、サンルームの動線上に設ければ、「収納する」という動作もスムーズでラクに。
ドアをなくせば出し入れもしやすく、使いやすさが向上します。
家族が多ければ広めに、少なければコンパクトにしてLDKを充実させてもいいですね。

こちらのG HOUSEでは、1階玄関近くにファミリークロークを設けているのですが、出張が多いご主人のために、玄関奥にも広めの収納を設けました。
出張で使うキャリーバッグや服(スーツ)類は、家の中に持ち込まず玄関収納にまとめておくことができます。

週末に食材や飲料などをまとめ買いするという方は、1階のファミリークロークをパントリー兼用で作るのもおすすめです。
収納をあちこちに作らず、一つのスペースでまとめれば使い勝手もよくなります。

他にも、十人十色の収納計画がありますが、収納に対しては、結構凝り固まったイメージを持たれている方が多いです。
例えば、寝室に大きなウォークインクローゼットを作る、子ども部屋にはクローゼットが必要など。
収納は、作れば作るほどスペースが必要になります。
一つの収納をなくせば、リビングをより大きく計画することだって可能です。

お客さまが理想とする暮らし方に合わせた、適量適所な収納計画とは?

ディレクトの設計士は、いつもそんな疑問を投げかけ、お客さまの収納に対する固定観念を覆すような提案をしています。